Autoルビ:Wordで総ルビの文書を作るツール

以前、中学校の先生からいただいたお仕事。

支援学級の生徒さんたちのために、プリントなどの文書に総ルビ(ふりがな)を付ける必要があるのだけれど、その作業がとても大変とのこと。そこで、Wordファイルの日本語の文章に、機械的に総ルビを振ることのできるツールを作ってみました。

この場合、ジャストシステムの一太郎ユーザーは悩まなくても大丈夫!
なんと、最初から学年別の漢字などで、未だ習っていない文字だけにフリガナを付ける機能が最初から備わっている。
縦書きも楽だし、国語の先生方には、一太郎はとても便利だと思います。

では、Microsoft Wordの場合はどうかと言えば、どちらかというとビジネス文書が主体なこのワープロソフトだからなのか、今のところ自動で長い文章のルビを付ける機能は無いようです。

Visual Basicに、ふりがなを作成する命令が存在することが分かったので、アプリを作ってみたところ、3分の1くらいの時間で文書に総ルビを付けることができるようになりました。

新しいVer.について

当記事で扱うツールはこちらからダウンロードできます。
無料でご利用できますが、今後のプログラム開発のため、カンパをいただければ幸いです。

2022年3月にアップした旧バージョンはこちら

これを、マクロ利用で、IMEで覚えているふりがなを自動的に漢字に割り当てて、間違えている部分のみを修正するという方法を思いついて実行してみました。当時は、ExcelのPhonetic関数を、Wordのマクロから呼び出して使う方法で、動作が遅かったです。

上記のボタンからダウンロードしたファイルを解凍すると Autoルビ.exe, SetUp.vbs, Autoルビ説明書.txt の3つのファイルが入っています。

使用準備

以下の 2 ステップで、使えるようになります。

  1. Autoルビ.zip を解凍
  2. SetUp.vbs をダブルクリックで実行
VBSの実行でアラームが出ますが、zip解凍直後のVBSの場合は [開く] で許可してください。
拡張子変更で Autoルビ.exe が完成し、SetUp.vbs を削除した状態

以上で、準備は完了しました。

尚、Norton などをインストールしている場合は、以下ようなのメッセージが立ち上がることがあります。

アイコンの様子やファイル名 Autoルビ.exe を確認して、[このプログラムを実行します]をクリックしてください。

実行方法

使い方は、

  1. Autoルビ.exe ダブルクリックでフォームを開きます。
  2. ルビを付けたいWordファイルを開いて、全文の場合はAutoルビの[本文]にチェックを入れて、[ルビ添付]ボタンをクリックします。一部分にルビを付けたいときは、文章を選択してからAutoルビの[選択範囲のみ]を選択して、[ルビ添付]ボタンをクリックします。

日本国憲法の前文が、私の環境では25秒で完了しました。

以前はExcelのPhonetic命令を利用する方法でやっていたのですが、Visual Basic の『JapanesePhoneticAnalyzerクラスのGetWordsメソッドを呼び出す』という技を使うことによって、大幅に時間短縮に成功しました。

必要に応じて、ルビの[配置・フォント・オフセット・サイズ]を調整して、よく使いそうな設定ができたら、[設定保存]をクリックすると、Autoルビ設定.txt というファイルに書き出します。

次回から、その設定が適用されます。

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